マレーシアは10年連続で「日本人の海外移住したい国ナンバー1」です。
安い物価でリゾート暮しができることから退職後の移住先として人気を集めています。
しかし、そのマレーシアの空港で2017年には衝撃の暗殺事件が起き、移住先として本当に安全な国なのか不安に感じている方もいるかもしれません。
ビザエージェントに尋ねれば「安全です!」という答えが返ってくるかもしれませんが、移住を計画している方は詳しい情報が知りたいですよね。
そこで今回は、2017年を振り返り移住者目線で少し厳しめに最新のマレーシア治安情報をお届けしたいと思います。
マンションにはガードマンが常識
まず、一般的に言ってマレーシアの治安はそれほど悪くありません。
日本人や欧米人に人気のエリアでは生活水準も高く、家族連れでも安心して暮らせる街が多いです。
多くの日本人移住者がコンドコンドミニアムに住んでいます。
コンドミニアムは日本のマンションに相当します。
プールやジムが設備してあったり、きれいな夜景が一望できるところなど様々で、家賃も日本に比べれば圧倒的に安く日本人を始め欧米人にも大変人気です。
大抵のコンドミニアムは、ガードマンが警備していてセキュリティーが強化されています。
住人でないとコンドミニアムに入れないシステムのところがほとんどです。
最近では、ホテルでもセキュリティー強化が進んでいて、カードキーをかざさなければホテルには入れなかったり、泊まっている部屋の階にしかエレベーターが止まらないといったシステムが多く導入されています。
日本人移住者の多いクアラルンプールやペナンでは、特にセキュリティーを強化しているコンドミニアムが多くあります。
近年開発が進んでいるクアラルンプールでは、不動産屋さんやエージェントにお願いすると沢山の物件を紹介してもらえます。
まずは色々下見をして、気に入った物件を探してみると良いでしょう。
テロや北朝鮮問題は大丈夫?
2017年2月マレーシア国際空港KLIA2で北朝鮮による金正男氏暗殺事件が発生し、日本でも大きなニュースになりました。
これまで治安は比較的良好とされてきたマレーシアですが、事件以降に何か変化はあったでしょうか。
マレーシア政府は事件発生以降、
北朝鮮へのビザ無し渡航を停止しています。
また、北朝鮮からの労働者への労働許可証も当面発給しない考えのようで、クアラルンプールにあった北朝鮮レストランは、従業員のビザ更新をマレーシア政府が許可しなかったことでお店は現在閉店しているようです。

今回の事件報道によりマレーシアに北朝鮮人が滞在していたことがメディアに注目されました。
依然としてマレーシアが北朝鮮に対し友好国である事に変わりはありませんが、事件後マレーシア政府は北朝鮮へ距離を置く姿勢を取っており、対北朝鮮情勢も変化している様子です。
今回の事件は2017年、日本を震撼させたニュースですが、意外にも事件へのマレーシアの人々の反応はそれほど大きなものではなく、マレーシアの市民の北朝鮮への危険意識はそれほど高まっていない印象です。
マレーシア以上に日本で事件が大きく報道されていたことも関係しているかもしれません。
イスラム国の影響は?
マレーシアの国教はイスラム教です。
イスラム教と聞くとテロや過激派を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、一般のイスラム教徒とイスラム過激派は別物です。
一般のマレーシア人は各民族ごとそれぞれの宗教を尊重し合い平和に生活しているのでご安心ください。
クアラルンプールやペナン、マラッカといった町で普通に生活している限り、テロの脅威を感じることはあまりないでしょう。

ただ、近年の報道によると全く心配が不要なわけではありません。
マレーシアではテロを不安に思う声の方が圧倒的に多く、近年テロ支持者の検挙や逮捕が続いています。
日本であれマレーシアであれ世界のどこでテロが起こるか予測のつかない時代です。
マレーシアは一部の地域を除き比較的安全な国です。
まとめ
以上、2017年を振り返って最新のマレーシア治安情報でした。
マレーシアに限らず安全が約束できる場所はありません。
移住をお考えの方は、セキュリティー対策をしっかりしてい家を探すなど身の回りの安全対策に気を配り、予期できる危険には注意する事が重要です。
しかし、「海外移住したい国ナンバー1」なだけに、総合的にみてマレーシアは魅力が多く住みやすい国です。