反り腰や猫背になると格好が悪くなるだけでなく、様々な弊害が起こります。
今回はそんな反り腰と猫背の違いや、どのような負担がかかるのか、日常生活の中で注意すべきことは何かについて調べてみました。
反り腰・猫背の違い
反り腰・猫背の違いですが、一番分かりやすいのが、特徴の出る体の部分です。
先ず反り腰ですが、その名の通り腰が反った状態のことを言います。
通常の背骨はお腹側に少し反っています。
しかし、その反りが大きくなることで反り腰となってしまいます。
反り腰になると骨盤が傾いてしまうので、膀胱や女性では子宮が圧迫されやすくなります。
反り腰になる原因としては、姿勢の悪さや運動不足、他にはハイヒールを履いていると反り腰になりやすくなります。
反り腰かどうかを確認するには、壁に背中をつけてみると分かります。
反り腰のチェック方法

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❶ 背を壁につけて立ちます。
踵は5㎝程度はなす。
❷ 頭、肩のあたり、お尻を壁につける。
❸ 手を腰の後ろに入れて、
隙間の大きさを調べる
体の歪みがひどい方は壁に3カ所つける事ができません。
また、仰向けに寝てみて腰辺りに拳がすんなり入る場合も反り腰が疑われます。
猫背のチェック方法
猫背は背中が丸まっている状態のことを言います。
猫背になる原因としては、スマホ操作やオフィスワークによる悪い姿勢の維持、運動不足や加齢による筋力低下などが挙げられます。
猫背かどうかは、壁に背中をつけてみると分かります。
背中をつけた際に猫背の場合は頭部が壁につきません。
その他には、耳から直線を引いたときに肩から足にかけて真っ直ぐでない場合は猫背が疑われます。
このやり方は自分の体をカメラなどで撮ってみると分かりやすいです。
この様に、どちらも放置していると様々な弊害が起きてしまいます。
体にかかる負担
反り腰・猫背とも腰痛の原因となります。
反り腰は腰を支える筋力が低下し、それを支えるために多くの負荷がかかります。
猫背では腰の自然なカーブが無くなってしまい、腰の筋肉や骨に大きな負担がかかることでなります。
また、筋力が弱くなっているため骨盤が前や後ろに傾いてしまい、お腹やお尻が前に突き出てしまうこともあります。
その為、下半身太りの状態に見えてしまいます。
これだけでなく、反り腰を放置してしまうと股関節や腰椎に大きな負担がかかってしまいます。
反り腰を放置することで股関節と背骨を繋いでいる筋肉に大きな負担がかかってしまい、その結果股関節の痛みを引き起こしてしまいます。
さらに、このまま放置しておくと股関節辺りの筋肉の負担が大きくなり、腰椎にも影響が出てしまいます。
そうすると、ヘルニアや腰椎すべり症といった症状が出てきます。
猫背の場合、腰痛はもちろんですが肩・首のこり、内臓圧迫が起きます。
猫背の姿勢を続けていると内臓が圧迫され、血流やリンパの流れも悪くなっていき、内臓疾患の可能性も高くなります。
内臓疾患では胃や腸に影響が出やすく、消化不良を引き起こします。それが肌荒れや便秘の原因にもなるのです。
その他にも、首にも多くの負担がかかるため、近くにある自律神経にも影響が出てきます。
自律神経に影響が出ると、頭痛などが起こります。それだけでなく、うつ病や自律神経失調症といった病気を併発する可能性があります。
日頃から注意すべきこと
私たちが反り腰・猫背になる大きな原因は、スマホ操作やオフィスワークによる長時間の悪い姿勢です。
反り腰の場合、長時間の悪い姿勢により股関節辺り筋肉に負担がかかり反り腰になってしまいます。
猫背の場合は、背中が丸まり顔を前に突き出した状態で維持されていることが多いので、その姿勢で筋肉が固まってしまうことがあり猫背となります。
かといって、背筋を伸ばした状態を無理してキープしていても背中や腰付近の筋肉に大きな負担がかかってしまい、反り腰や猫背となってしまいます。
その為、正しい姿勢を知っておき、普段から行うことで反り腰・猫背にならないようにしましょう。
正しい姿勢とは、耳たぶから外くるぶしまで真っ直ぐに並んでいる状態を言います。
まだ反り腰・猫背のどちらにもなっていない人はこの姿勢を意識して普段から生活してみましょう。
反り腰の場合は出ているお尻やお腹を戻すことで正しい姿勢になります。
猫背の場合は、壁にかかと・頭・お尻・肩甲骨をつけることで正しい姿勢となります。
この時、鳩胸状態にならないように気をつけましょう。
また、正しい姿勢は疲れることがないため、無理に行っている場合は止めるようにしましょう。
まとめ
日頃から反り腰・猫背にならないためには、適度な運動も必要ですが正しい姿勢を知ることがとても重要となります。
なるべく正しい姿勢を保ち、反り腰・猫背の予防に努めましょう。