紫外線はLEDや蛍光灯にも!気になる紫外線量や波長による影響

紫外線というと多くの方は太陽から発するものをを思い浮かべ、肌への影響を心配されると思います。
しかし、紫外線は太陽からだけではなく様々なものから発生していたり、利用されていたりしているのです。

ごく身近なもので言うと、皆さんが毎日何時間も使用している蛍光灯やLEDからも紫外線は出ています。
私たちの肌や体に影響はないのでしょうか?

そこで、今回は紫外線がおよぼす人体への影響と、気になる蛍光灯やLEDからの紫外線についてまとめてみました。

そもそも紫外線とは

太陽から放たれる光線には、可視光線という目に見えるものと、不可視光線という見えない光に分類されます。
不可視光線は波長によって分けられ、波長の長いものを赤外線、短いものを紫外線と呼びます。

太陽光線の割合
  • 可視光線・・・約50%
  • 赤外線 ・・・約42~3%
  • 紫外線 ・・・約5~6%

上記のように、紫外線は割合としては意外と少ないことが分かります。

紫外線というと、UVとよく耳にするのではないでしょうか。
これは、紫外線のことを「Ultra Violet」と呼ぶからです。

紫外線の種類

紫外線は100nm~400nmの波長で、その長さによって3種類に分けられます。

UV-A

波長は315~400nmで、大気の影響をあまり受けずに通過してしまうため、一番地表に到達する紫外線です。私たちが普段浴びている紫外線のほとんどが、このUV-Aです。この紫外線はUV-Bに比べて生物への影響は小さいですが、肌の真皮層まで届きます。

UV-B

波長は280~315nmで、ほとんどがオゾン層に吸収されてしまい、地表に届くのは約1割です。UV-Aと比べると肌の表皮までしか届きませんが、地表に届く紫外線の中で一番生物への影響が強いです。この紫外線は日焼けの原因となります。

UV-C

波長は100~280nmで、オゾン層で全て吸収されてしまうので地表には到達しないと言われています。しかし、オゾン層の破壊により地表への到達が危惧されています。紫外線の中では一番有害性の強い紫外線です。

紫外線を利用したもの

紫外線というと、あまりよくないイメージがありますが、私たちの身近には紫外線を利用しているものがあります。

蛍光灯

蛍光灯は蛍光管の中で水銀ガスと電子衝突させたエネルギーで紫外線が発生し、その際ガラス菅に塗っている蛍光塗料に当たって発光します。

そして、その際に紫外線が漏れてしまいます。
しかし、その量は太陽光線の約1000分の1と言われるほど極少量で、肌に与える影響はほとんどないと言えます。

それでも、何時間も普段使用して光を浴びてる訳ですから気になる方もいると思います。
そのような方は、蛍光灯に紫外線が漏れないように、蛍光管内に外線飛散防止膜を付けてある蛍光灯もあります。

そのような蛍光灯ですが植物には紫外線が必要なため、室内で植物を育てる方の為に紫外線を出す蛍光灯も作られています。

ちなみに、現在は製造中止も噂されている白熱電球も勿論紫外線が発生しています。
白熱電球の紫外線量は蛍光灯と比べると4倍程度と言われています。

LED

現在主流になりつつある、LEDからも紫外線は出ています。
発光させる仕組みが蛍光灯と少し異なり、蛍光灯のように沢山のエネルギーを熱に変えて光を発するのではなく、熱をあまり必要としないので消費電力もないのが特徴ですが、発生する紫外線もそれに比例して蛍光灯の200分の1と言われています。
蛍光灯も実際人体への影響をあまり意識しなくても大丈夫ですが、LEDはより人体への影響が少ないと思われます。

殺菌

紫外線は殺菌効果が強く、微生物の除去に使用されます。
殺菌というと加熱殺菌を思い浮かべる人が多いと思いますが、紫外線殺菌は熱を加えることがないため、加熱できない食品や水道といったものに使われています。

紫外線を利用することで品質を変化することなく殺菌することができ、大腸菌といった微生物を死滅できるので、食中毒予防や医療関係にも役立っています。

ブラックライト


ブラックライトは長波形の紫外線を利用した電灯です。ブラックライトを当てると蛍光物質が発光するため、細菌の発見や紙幣・パスポートといった各証明書の偽造防止に使われています。

ブラックライトといえば紫色をしていますが、あれは紫外線の色ではありません。光っていることが目で見えるように色を付けているだけなのです。

害虫駆除

よくコンビニなどに置いてある害虫駆除灯にも紫外線が使われています。紫外線(誘虫灯)によって虫を引き寄せ、捕獲または駆除します。

人体への影響

UV-Bを長時間浴びていると表皮が赤く炎症し日焼けとなり、UV-Aは炎症せずに色素沈着を引き起こします。
また、真皮まで届くのでコラーゲンを破壊し、しわやたるみの原因となります。

この様な影響は皆さんも知っている人が多いと思います。
しかし、紫外線の影響はこれだけではありません。

皮膚がん

紫外線を長時間浴びると、細胞のDNAを傷つけてしまいます。
DNAが傷つくことで正常な分裂ができずに、がん細胞が作られてしまいます。
このがん細胞が皮膚がんの原因となってしまいます。

ほとんどの人が日常でがんになるほど紫外線を浴びてはいません。しかしUVケアをきちんと行うことで、紫外線による皮膚がんのリスクを少なくすることができます。

白内障

白内障の主な原因は老化ですが、紫外線も関わっています。紫外線が角膜を通過してしまうと、水晶体まで到達します。
すると水晶体のタンパク質が変化を起こし、濁ってきて白内障となります。

予防としては、サングラスをかけて紫外線が目に入らないようにすることです。
この時にUVカットのサングラスを使うことがおすすめです。

まとめ

紫外線と聞くとあまりよくないイメージがありました。しかし、様々な種類があり、私たちの身近な様々なものに使われているんですね。この記事を読んで、紫外線について少しでも知ってくれたら幸いです。